創立60周年記念 座談会 (平成25年10月3日)
新たに生まれ変わる
ご挨拶 北海道教育大学 准教授 今 尚之
本日はお招きいただきありがとうございます。10年前にもお呼びいただきましたが、本日は60周年、60年といえば還暦といわれています。「新たに生まれ変わる」に相応しい歴史の節目といえます。また業界を取り巻く環境も大きく変化していることから、「新たに生まれ変わる」好機でもあると考えます。そういう意味では本日の座談会は実にタイムリーで、重要課題や緊急課題について、少しでも方向性を探るお手伝いができればと思います。
よろしくお願いいたします。
概要 進行 ㈱石井印刷 代表取締役 石井 伸和
はじめに、創立60周年を迎えられたことに対し、心から敬意を表し、お祝いを申し上げます。
本日は60周年を節目とした座談会ですが、冒頭で議論の方向性を確認させていただきます。公共事業のありかたについてはさまざまな見方や考え方がありますが、ここでは、公共事業を請け負う立場にある建設業者として、公共事業のありかた、また、建設業者自身のありかたを中心にして、議論したいと思います。
本座談会は二部構成で進めていきたいと存じます。前段では協会員の業務の対象である公共事業は今後どうあるべきか、すなわち「インフラビジョン」を発表していただき、後段で「協会ビジョン」を議論することとし、最後に会長の、 70年に向けた結語で締めくくりたいと考えています。
前段の「インフラビジョン」に関しては、建世会(青年部)の方々からご提案いただき、後段の「協会ビジョン」に関しては、このたびの創立60周年記念事業「地域インフラを考える」パネル展のアンケート結果から抽出した課題を前提に、役員の方々からご提案いただき、議論を進めていきます。
10年前も学びの指南役をしていただいた今先生から、随時アドバイスをいただきたいと考えています。
当協会は会長のご挨拶にもありましたとおり、当協会相談役で後志建設事業協会会長だった故 武内一男氏(平成19年7月没)の提唱によって、10年(平成6〜15年)におよぶフォーラムや未来塾という啓発活動をしてきました。人材育成に向けた、地ならしや種まきが続けられています。
これからの建設業のありかたを考えると、すでに私たちは、その指針として「武内イズム」という恩恵を受けていることにならないでしょうか。
まず、武内門下生を自認され、誇りとされている吉本会長より、「武内イズム」とは何であったのかを、総括してお話しいただきたいと思います。