創立60周年記念 座談会 (平成25年10月3日)
まとめにあたり
まとめにあたり 進行 石井
たいへん実り多い議論を聞かせていただきました。ここで、本日の座談会を吉本会長の結語で締めたいと存じます。
結語 吉本会長
先日9月28日、当協会の重鎮であり、理事であり、私と同年でもあった黒松内の菅原久光氏が逝去されました。本日ご出席の菅原圭介氏の御尊父です。
かつての「武内学校」においても私と一緒に学ばれた方です。私をはじめ、人というのは愚かなもので、亡くなってはじめてその偉大さを知るのであります。菅原さんはいつも穏やかで、いつも微笑んで我々を支えてくださいました。武内さんが亡くなられたときと同様に、私の心に空洞が生まれました。菅原さんの通夜から葬儀まで参列させていただきながら、彼の偉大さをあらためて悟ることができました。
我々建設業界はもちろんですが、黒松内町にはなくてはならない方であり、家族のなかでも大きな柱であったことを知りました。
本当にやさしい方でした。私の心の空洞はいま彼のやさしさで満ちています。
死は生の鏡であるかのように、人の死を以て自らはどう生きるかを学んでいます。
本日の座談会はインフラを対象に議論してきましたが、人にもインフラ的人格というものがあると知らされました。武内さんと菅原さんが、我々にとってなくてはならない、「インフラ」そのものであったと思います。それはとりもなおさず、彼らの後塵を拝する我々もそういう人格を目指し、地域建設業を担っていきたいと決意しています。
創立60周年記念事業として行われたパネル展および本日の座談会では、実に有意義なことを学びました。我々が率先して実施したパネル展では、多くの客観的な示唆を得、解析後の座談会では、我々自身の社会的存在意義があらためて発見できたと思います。これまで、行動〜調査〜議論と進みましたが、これで終わってはまったく意味がありません。
本日の座談会で話し合われた内容をもとに、しっかり勉強し、議論〜行動〜反省、そしてまた改善行動を実践しながら、建設業に携わる我々自身の変革に努めていきたいと思います。このことをお願いし、結語といたします。