創立60周年記念 座談会 (平成25年10月3日)
地域に必要とされる建設業になるための汗をかこう
インフラ・ビジョンまとめ 吉本会長
小樽建設協会は歴代会長のご指導の下で60年という節目を迎えています。しかし、いつの時代も歴史を創る主役は若者です。今日発言された建世会、あなたがたです。ぜひ頑張っていただきたいと心から思います。
そして我々は、災害時に建設業が評価されないことを疑問に思っていましたが、今回のアンケート結果で、我々の陰の活動を理解する多くの人々がおられることを確信することができました。こんなにうれしいことはありません。
考えてみると、災害時に評価されている自衛隊は、その存在そのものが歴史的に疑問視されるという批判にさらされてきたのです。それに比べ、我々建設業の存在が疑問視されたことはなかったはずです。評価されない場合は、それなりの原因があり、我々はそれを謙虚に反省しなければなりません。そういう意味では、自衛隊の立派さに我々も拍手をするべきですね。
武内さんはここでも警鐘を鳴らしてくれています。おそらく今も草葉の陰で鳴らしておられる気がしています。つまり「地域に必要とされる建設業になれ」と。我々は目立つためのパフォーマンスではなく、汗をかきましょう。主役として評価するのは、我々自身ではなく、他人であり社会なのですから。正義の味方が主役になるのは、悪を退治するという貢献に対して社会が主役と認めているからです。繰り返しますが、汗をかきましょう。
我々の若い時代と異なり、今日の建世会の皆さんは広域的な人脈という財産を持っています。根室・網走・釧路など同年代の交流が盛んに行われています。そこでは地域ごとに同じ悩みと違う悩みが見えてきます。同じなら連携し、違うなら磨くという考え方で協力していけばいいのです。人脈は財産です。期待しています。