事業計画

令和6年度事業計画

    地域建設業は、社会資本の整備はもとより、除雪や災害対応の最前線で活躍する地域の守り手であり、それぞれの地域において住民の安全・安心を守るとともに、地域経済の下支えを担っています。
    地域建設業が、担い手の育成・確保を図り、地域に根ざした役割を果たし発展していくためには、働き方改革の推進に向けた課題の整理・改善に努めるとともに、安定的かつ持続的な公共事業費と受注機会の確保、そして利益率向上などを求めていく必要があります。
    まずは、令和6年度公共事業費の増額、そして令和5年度当初予算と同様、ゼロ国債分が措置されるよう要望してまいります。

    2020年1月より全世界に猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症の鎮静化により、社会経済活動は活発化を見せていますが、昨年来からの原油及び原材料の高騰により、建設業においても鋼材や木材、燃料費など、幅広い資材において、かつてないほどの価格高騰が発生しています。現在の価格高騰は企業努力のみで吸収することは困難です。労務費、原材料費及びエネルギーコスト高騰の状況を踏まえ、スライド条項や価格変動における協議について適切に対応し、これらの高騰を反映した適切な契約変更について要望してまいります。
    さらに、地域建設業者が安定的かつ継続的に工事に参画できるよう要請するとともに、DXやCCUSの推進、ICT施工等の技術力の向上に努めてまいります。
    後志地域の主要施策である北海道横断自動車道黒松内・余市間については、共和・余市間の工事が進められていますが、倶知安・共和間についても、工事の本格化に向けた事業の推進が図られるよう要望してまいります。
    また、黒松内・倶知安間については、整備に関する調査促進を求めていくこととし、そのうち蘭越・倶知安間については、令和4年10月12日に2回目となる計画段階評価が実施されていますが、今年度も実施されるよう要望してまいります。

    泊発電所関連での避難道路整備については、平成27年度から工事が進められておりましたが、令和5年度には事業の完成が見込まれるため、それに替わる新規事業を要請するとともに、地元建設業者の受注機会の確保について引き続きお願いしてまいります。

    このほか、ニセコ地区国営緊急農地再編整備事業や島牧防災事業の円滑な推進を求めていくとともに、地域住民や道路利用者から強い要請があります道路維持・除排雪に要する予算の増額を要望してまいります。

    また、近年は、地震や豪雨など、大規模な自然災害が多発しています。
    大規模災害時にあっても、地域社会から求められる応急復旧や2次災害の防止などの活動を迅速に行うため、「おたる災害駆けつけ隊」の行動により、建設業の社会的使命を果たすことができるよう努めてまいります。

    以上、懸案である主な事業についてお示ししましたが、経年による老朽化が著しい社会資本の点検・補修・改良等についての計画的な実施を求めていくとともに、私達の生活に必要な道路・河川・港湾・水産基盤等の社会資本整備についても関係機関への要望活動を行い、後志を安全で活力ある地域となるよう最善の努力をしてまいります。

    地域建設業は、地域の安全・安心を守るとともに地域の活力と雇用を支える、なくてはならない基幹産業であります。
    この自覚と誇りをもって、建設業界の置かれている難局を乗り越え、次の重点項目に沿って事業を進めてまいります。

重点項目

1.後志地域における社会資本整備に関する予算の安定的確保及び事業の要望活動
2.公共工事の適正積算と早期発注・適期施工に関する要望
3.道路の維持・保全に必要な経費の確保についての要望
4.技術力向上及びICT施工に関する情報共有と技術習得への取り組み
5.働き方改革、DXの推進及び技術・技能の担い手確保・育成に関する取り
          組み、CCUSの活用促進
6.「おたる災害駆けつけ隊」の災害発生時における緊急復旧活動についての
           取り組み及び各種防災事業への参加と協力
7.建設業の役割に関する戦略的広報についての取り組み
8.若手経営者の育成
9.労働安全・交通安全対策の徹底

ページのトップに戻る
トップへ戻るボタン